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 TAEKO

Author: TAEKO
一日の終わりに夕日を眺めながら
今日の幸せに感謝する…
そんな気持ちで暮らしていたい

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職人技


最近タクシーに乗っていて、「少しでも早く安全に送り届ける」という運転手さんの
心意気のようなものが、昔ほどにはあまり感じられなくなったような気がすることが
結構ある。

安全性に関しては、別に不満を感じているわけではない。
もちろん安全運転は何にも勝って優先されるべきことなので、その点はいいとしても、
場合によって、「お願い、運転替わって…」と言いたくなるような走りをされるときには、
かなり不満を抱くことがある。

ところが、2週間ほど前に乗ったタクシーは違っていた。
乗った途端、「あ、この運転手さん、“昔ながらの”タクシーの運転手さんだわ~」と、
すぐに思うような走りだった。

その運転手さんから聞いたところによると、今はメーターの中に、乗客を乗せた場所、
通ったルート、どこの道路でどれほどスピードを出したかなどなど、すべての情報が
インプットされて管理されているらしい。
そして道路によって会社で定められたスピードの上限があり、それを超えて走ると
翌日の朝礼でお小言があるのだとか。

そう聞くと、スピードを気にしながら走っている運転手さんが増えたことも、なるほど
頷けないわけではない。

でもその運転手さん、「そやけど、僕はそんなこと気にせぇへんで。お客さんが急いで
たらそんなこと言ってられへん」とのたもうた。
そして、ある話をしてくださった。

    DSC_5936.jpg

それはしばらく前のある日曜の朝のこと、いつものように駅前で乗客待ちをしていると、
一人の学生と思しき若者が乗ってきた。
せっぱつまった顔をして乗ってきたその若者、その日は就職の採用試験の日だった。

ところが前日緊張して眠れないまま一晩が過ぎ、明け方になって寝入ってしまった
ため、目覚ましに気がつかずにすっかり寝過ごしてしまったらしい。

どう考えてもとても間に合う時間ではなかったけれど、どうにも諦めがつかず、「無理
なのは十分にわかっているんですけど、とにかく行くだけ行ってもらえませんか」と、
落ち込んだ様子で乗ってきたのだった。

運転手さんが何時までに着かないといけないのか尋ねると、残された時間はあと22分。
その駅から目的地までの距離を考えると、それはもう「お気の毒に…」と言うしかない。

もし運転手さんが、「お兄ちゃん、かわいそうやけどそれは無理やな、諦めや」と言って
乗車を拒否したとしても全く不思議ではないし、その運転手さんを責める人もいなかった
だろうと思う。
それほど、残された時間は誰が聞いても走るだけ無駄だろうととしか思えないくらい、
その目的地に行くには無理がある時間だった。

ところがその運転手さんはそうは言わなかった。
「よし、わかった。できるだけのことはするけど、もし間に合わなかったらごめんやで」
そう言うと、地図を調べている時間などないのでまずは同僚に電話をして、その目的地
まで行くのに一番早くて混まない道を尋ね、返事を待つ間にとにかく車を走らせて高速
へと向かった。

高速を下りてからも、同僚からの案内で迷うことなく無駄な道を通ることもなくスムーズに
行けたことと、日曜の朝で道路が空いてたことも幸いして、無事に目的地に着いたのは
なんと到着限度時間の6分前!

それを聞いた私は思わず拍手してしまった。
ブラボーというしかない。


運転手さんの話はさらに続く。

「ありがとうございました!」と何度も頭を下げるその青年に、運転手さんは「僕もできる
だけのことをして間に合ったんやから、君も精一杯頑張って試験受けるんやで。いつも
あの駅前でお客さん待ちしてるから、何かあったらまた会いにおいでや」と見送った。



それから約一ヵ月半経ったころのある日、いつものように駅前で止まっていると、一人の
若者がタクシーを一台一台覗き込んでいる姿がバックミラーに飛び込んできた。

もしやと思い窓から顔を出してみるとそれはあのときの青年に間違いなかった。
手を振って合図をすると青年が駆け寄ってきた。

彼は、そのときの採用試験に合格して、運転手さんにその報告とお礼を言うためにその
駅前にやって来ていたのだった。



無理だと思われる状況の中でも、最後まで細い望みの糸を離さなかった青年、できる
ことを尽くしてその細い糸を繋いだ運転手さん。

時間に間に合わせた運転手さんのプロ根性と腕前にも恐れ入ったが、なんといっても
最後まで諦めずに走ったその姿に、人間、何事も最後の最後まで決して諦めてはいけ
ないんだということをあらためて思い知った。

そして、そのことを私よりももっと強く思い知ったであろうその青年は、これからの人生で
壁に突き当たるたびに、この出来事を思い出して励まされ進んでいけるのかもしれない。
いや、ぜひそうであって欲しいと願う。

仕事からの帰りだったのでお疲れモードでタクシーに乗り込んだ私だったけれど、なん
だかすっかり元気になるような、そんな話だった。



| トラックバック(0) | コメント(22) |permalink
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コメント
ええ話やな~~!! 久しぶりにいい話聞いた気がしますーー
たえこさんもこの話で 少しは疲れを忘れたかしら・・・
2007/06/10 Sun| URL | ayamama
[ 編集 ]
とてもいいお話に朝から感動しています。
その運転手さんの心意気、素晴らしいですね。その若者もいい運転手さんにたまたま巡り会えて、人生まで変わったのですね。

もう20年も前のことですが、主人の両親、弟と海外へ行った帰り、成田から上野へ向かうタクシーの運転手さんもすごい方で、今でも忘れられません。
上野からの電車の時間に間に合わないかも・・・と伝えると「絶対大丈夫!お姉ちゃん、ちゃんとつかまってな!」(お姉ちゃんとはまだ若かった私のこと・笑)と言ったかと思ったら、ものすごいスピードで走りぬけ、それはもうカーチェイスしているような感覚!私は義母の脇で怖くて固まっていました^^助手席でしたし・・・。
本来走行してはいけない路肩まで猛スピードで走り、あっと言う間に上野に着きました^^お陰で間に合いましたが生きた心地がしませんでした。
でも彼は白タク。。。ここぞ!って時に困っているお客さんを乗せてよくそんな無茶な運転をしていると自分で言ってましたが、タモリさんも乗せたことがあったそうです。いつだったかTVでタモリさんが成田に名物運転手がいるって話していたので、あのおじさんのことなのかぁって思いました。今はたとえ時間に間に合わなくても、あんな怖いタクシーには乗りたくありません(笑)
2007/06/10 Sun| URL | ゆう
[ 編集 ]
良いお話。
朝からとっても爽やかな気分になりました。運転手さんの中にも、青年の中にも忘れてはいけない「日本のこころ」みたいなのがしっかりとあるんだなぁと嬉しく思いました。
昨今信じられないような事件が数多くある中で、こんなキラッとしたお話がもしかしたら埋もれてるのかな?

良いお話で帰りの疲れも忘れ、聞き入ってるTAEKOさんを想像しました。^^
2007/06/10 Sun| URL | rise
[ 編集 ]
絶対に最後まで諦めない。 
これって本当に大事ですよね。 
最近はそういう危機的状況に陥ることが少なくなって忘れかけているかも。。。  現代人。 
特に若い世代(私も含めて!)は諦めるのが早い気がします。 
「どうせ。。。」「たぶん。。。」とかってする前から諦めて土俵に上がらないというか。。。 寂しいですね。 
今日はTAEKOさんの所で「諦めたらあかん!」の精神を思い出しました。  
その青年はこのタクシーのおじさんとの思い出があればどんな事も頑張れる強い大人になるでしょうね。。。  
幸せな人だゎ。
2007/06/10 Sun| URL | smile-cake
[ 編集 ]
はじめまして
いつも楽しく拝見させていただいています。
今日はとっても心温まるお話だったのでコメントさせていただきました。
すてきな運転手さんですね!
仕事で疲れて帰ってきた私ですが、元気を分けていただきました。
どうもありがとうございます^^
2007/06/10 Sun| URL | TAKA
[ 編集 ]
とても心温まるお話ですね?最近は冷たい人間関係が多い中、二人とも人間性あふれる人ですね?
世の中常にこうありたいものです。
人生最後まであきらめない事も忘れないで・・・。
2007/06/10 Sun| URL | 野いちご
[ 編集 ]
ハッピーエンドのお話を聞きたかったところなのでとってもうれしいです。
ありがとうございます!
明日からの仕事も頑張ろうという
気持ちがわいてきます。
2007/06/11 Mon| URL | koba
[ 編集 ]
v-448 ayamamaさん
この日は、家に帰ってからもこの話を思い出すたびに
元気が出てくるようだったわ。
疲れを吹き飛ばしてくれました^^
2007/06/11 Mon| URL | TAEKO
[ 編集 ]
v-448 ゆうさん
人との出会いって本当に大切なものだと常々思っていますけど、
この青年がその運転手さんのタクシーに乗り合わせたのも、大きな
ご縁だったんだろうと思います。
彼は運転手さんに、「これで僕の人生も開けました」と何度もお礼を
言ったそうです。
ゆうさんが20年前に出会われた運転手さんもかなり強烈ですねー(笑)
なんとか間に合わせようという職人魂がうずくんでしょうね。
↑の運転手さん、他にも「この飛行機に乗って東京の会議に出席
しないと首が飛ぶ!」っていうお客さんを信じられない時間で空港
まで送り届けたこともあるようです。
「その人の人生がかかってると思ったら、なんとかしてあげな、と
思ってなぁ」とおっしゃってました。
そういう切羽詰ったとき意外は、穏やかで快適に乗っていたいもの
ですけどね~^^;
2007/06/11 Mon| URL | TAEKO
[ 編集 ]
v-448 riseさん
場合によったら、疲れを倍増させるような運転手さんもいるん
ですけど、このときは話を聞きながらはらはらしたり、喜んだり…
そうしてる間に家について、着いたころにはすっかり疲れが
吹き飛ぶような気持ちでした。
また乗りたいなぁと思うような運転手さんだったわ~^^
2007/06/11 Mon| URL | TAEKO
[ 編集 ]
v-448 Yuriさん
そうなんですよねー、どんなことでも諦めずに向かっていけば、
必ず何か道が開けてくるんだろうとあらためて思えるお話だったわ。
この青年も、別のタクシーに乗ってたらこういう結果にはなって
いなかったかもしれないし…
彼の望みを捨てなかった気持ちがこの運転手さんに引き合わせて
くれたのかなぁ、と思ったりします。
私も諦めずにダイエットしないと~^^;
2007/06/11 Mon| URL | TAEKO
[ 編集 ]
v-448 TAKAさん
こちらこそ、はじめまして^^
まあ、いつも見てくださってるんですか。
ありがとうございます、とっても嬉しいです。
こういう話を聞くと、なんだか嬉しくなりますよね。
私もこのときには、乗ったときの疲れが着いたときにはすっかり
取れてたような気分でした。
TAKAさんにも元気をおすそ分けできて良かったです^^
2007/06/11 Mon| URL | TAEKO
[ 編集 ]
v-448 野いちごさん
世の中、他人の事には無関心な人が増えている昨今、こういう
心熱い運転手さんや感謝を忘れない青年の話を聞いて、とても
嬉しかったです。
「Never give up」の精神もあらためて心に刻みました。
2007/06/11 Mon| URL | TAEKO
[ 編集 ]
v-448 kobaさん
徹夜便で帰ってきて、ぼ~っと疲れてタクシーに乗り込んだんですが、
乗っている15分ほどの間にこの話を聞きながら、はらはらしたり
手をたたいたり、そして最後のハッピーエンドに胸が熱くなって
元気にタクシーを降りました。
どんな栄養ドリンクより効き目がありました(笑)
2007/06/11 Mon| URL | TAEKO
[ 編集 ]
朝からウルッときてしまいました。
もし違う運転手さんだったら彼の未来が変わっていたんだろうし・・こういう巡り合わせってあるんですね。運転手さんもすごいけど、後日その運転手さんを探していた彼もすごく魅力のある人なんだろうなぁって思いました。
今ってタクシーにのって「この人でよかった!」と「今日はツイてないなぁ」っていう時が半分ずつぐらいで、乗車するときにある種「賭け」だと思って乗ってます。笑
2007/06/11 Mon| URL | pikake
[ 編集 ]
おはようございます。
人情が感じられて読んでいて感動しました♪
タクシーの運転手さんってあんまりいいイメージがなかったので、こんな素晴らしい方もいらっしゃるんですね。
何事も、最後まで諦めてはいけませんね!

↑娘さん、お誕生日おめでとうございます。
こちらで失礼します♪
2007/06/11 Mon| URL | kiyorin
[ 編集 ]
その青年は、一生忘れられない経験になったでしょうね・・・。
え~話しを聞かせてもらいました~♪
2007/06/11 Mon| URL | ちゃこ
[ 編集 ]
v-448 pikakeさん
そうなんですよね、この青年がこの運転手さんの車に乗り
合わせたことは、とっても大きな出会いだったんだと思います。
タクシーも、運転手さんによってこちらの気分もずいぶんと
違ってきますよね。
いい運転手さんのときには、当たりクジを引いたような気に
なりますね^^
2007/06/12 Tue| URL | TAEKO
[ 編集 ]
v-448 kiyorinさん
私はいつも仕事の行き帰りに決まった会社のタクシーを使うん
ですけど、比較的ちゃんとした運転手さんが多いながらも
やっぱり様々でかなり個人差があります。
今までにもいい運転手さんはたくさんいましたけど、この運転手
さんはとっても印象に残る方でした^^

娘の誕生日のお祝いのお言葉、ありがとうございます^^
2007/06/12 Tue| URL | TAEKO
[ 編集 ]
v-448 ちゃこさん
この青年も、行くのを諦めてしまわずにタクシーに乗って
良かったですよねー。
私もこのタクシーに乗っていたわずか15分くらいの間に
大切なこと教えてもらいました^^
2007/06/12 Tue| URL | TAEKO
[ 編集 ]
いいお話ですね♪
その青年の一生を左右するような出来事がこんなに感動的でうるうるします。
私も先月は本当にtaxiにはお世話になり(一生分乗ったんじゃないかと思う(笑い))、親切な運転手さんが多くてtaxiを見直しました。
中でも、ある運転手さんは娘のために降りてドアを開けて待ってれて、学校の前にもUターンして横付けしておろしてくれて、おまけに端数をまけてくれたの。
これにはビックリ!
夫もtaxiでまけてもらったなんて、きいたことない、って驚いてたわ。
世の中、いい人もいっぱいいるんだなぁ・・・って思った出来事でした。
2007/06/12 Tue| URL | yumi
[ 編集 ]
v-448 yumiさん
たかがタクシーされどタクシーで、運転手さんのお人柄や仕事に
対する姿勢の違いによって、こちらが受ける気持ちは雲泥の差
ですよねー。
乗るときに、ドアの入り口の上部に頭をぶつけないように、手で
カバーしてエスコートしてくださる運転手さんが時々いらっしゃるん
だけど、そういう方の車は最後まで気持ち良く乗っていられます♪
端数をまけてくれた運転手さんってすごい!私も聞いたことないわ。
本当に、親切で気持ちが伝わってくる運転手さんに出会うと嬉しく
なってくるよね^^
2007/06/13 Wed| URL | TAEKO
[ 編集 ]
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